比重の下がったバッテリーに希硫酸を添加し比重を調整すれば使えるか

基本的には使えます。しかし理論的に間違ったメンテナンス方法です。おすすめしません。

極板に付着している結晶性サルフェーションは不活性かつ不溶解です。硫酸では溶けません。極板をサルフェーションが覆っているわけですから、バッテリー液の比重だけを上げても元の状態にはなりません。まだ活性的な極板表面が残っていれば、多少バッテリー活動が好転するだけです。

このように硫酸で比重調整したものにはラスロンGを入れないで下さい。ラスロンGによってサルフェーションが溶け、電解液に還りますから、電解液比重は異常に高くなります。バッテリーの寿命を短くしてしまいます。やはり硫酸の添加による比重調整は間違っています。根本的なバッテリー回復の方法ではありません。

顧客が電解液に硫酸を入れてしまっていた場合の対処法としては以下の方法があります。

ラスロンGを添加後、3サイクル程度の充放電を繰り返します。すると、比重が異常に高く(1.30以上)なります。そこで精製水を補給しながら電解液を抜いていき、液面調整して比重を1.30以下(1.28程度)に調整するという方法です。しかし、水を補給してもなかなか希硫酸と水が完全に混ざらず、作業には時間がかかります。

鉛バッテリーの電解液は危険物に指定されており、知識の無い一般の方がこのような作業をするのは大変危険です。相当の技術者が注意しながら行う内容ですので、くれぐれもご注意下さい。

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