ラスロンGの反応のしくみについて

バッテリーが放電すれば比重は下がりますし、充電すれば比重は復帰します。
比重は水が基準となっており、「1」を基準に傾向を見ます。電解液中に含まれる硫酸は水よりも比重が大きいので、硫酸の量によって比重が変わってきます。これを比重計で読み取ります。普通のバッテリーの比重値は満充電時で1.28から1.30です。ところが使っているうちに満充電でもこの比重に達しなくなってきます。

バッテリーは放電時に両極板にサルフェーションを生成します。このサルフェーションは極板を覆うように定着します。このサルフェーションは化学式で「PbSO」と書く固体です。(PbSOが作られるときに、−極から電子が放出され+極に帰ります。電流の方向と電子の方向は反対ですから、+極から−極へ電流が流れます。)サルフェーションができればできるほど、電解液中の硫酸は無くなりますので、バッテリーが放電したら電解液の比重は下がって行きます。

さて、本来のサルフェーションは単に充電するだけで分解し、電解液中に還元されるものです。しかし、放電状態のまま時間が経過すると、このサルフェーションは結晶化(粗大化)し、単なる充電だけでは分解・還元されなくなってしまいます。還元されずに残った結晶化サルフェーションは、そのまま極板に定着し続けます。結晶化サルフェーションが定着した部分は、それ自身が不活性な性質をもつため、電池が化学反応によって電気を起こす時に必要な極板と電解液が接する部分を邪魔します。その結果、極板の有効活性面積が小さくなって、バッテリーの容量が減り、そのうち使用に耐えなって「寿命が来た」と廃棄されてしまうのです。

ラスロンGは、この結晶性サルフェーションを分解還元するものなのだとお考えください。(正確には「分解還元を補助するもの」なのですが、「ラスロンGは結晶性サルフェーションに働きかける添加剤である」点が特筆すべき特徴なので、あえてこのようなご理解でも構わないという立場をとっています。)

ラスロンGは充電時に反応します。充電と放電を繰り返すうちに徐々に満充電時の比重の復帰が観察されます。これは、特別に何かの電解液を入れたなどが無い限り、結晶性サルフェーションが分解還元した以外に考えられない現象です。極板を覆っていた不活性のサルフェーションが分解還元されて除去されると、本来の極板が露出します。そのため、性能が戻ってきます。およその回復には3サイクル程度の充放電が必要です。(「充電完了〜放電完了」で1サイクルです。)つまり、3回程度の充電作業が必要です。もちろん、3サイクルが終了した後も反応は進んで、結晶性サルフェーションを完全に溶かすまで反応を続けます。結晶性サルフェーションが比較的少なかった場合は、ラスロンGが余ってしまったということも起きるでしょう。残余したラスロンGは、1年半程度を限界に電解液内で漂うことができます。反応待機状態となるわけです。バッテリーは、放電したまま時間が経過すると結晶性のサルフェーションを生成しますが、仮にそのバッテリーにラスロンGが添加されていて、残余分が電解液内に存在していたら、結晶性のサルフェーションができたとしても常にそれを溶かすのだと理解してください。

(参考)過放電に注意してください。バッテリーは2Vあたり1.75V以下まで放電しないようにしましょう。1.67Vを境に激しく結晶性サルフェーションが極板に生成・定着します。過放電状態で数時間が経過すると、例え新品のバッテリーであっても全く使えなくなってしまいます。

ラスロンGは「バッテリー強化剤」の類ではありません。反応の形態から分類すれば「バッテリー復元剤」です。ラスロンGを使っても、物理的故障を呈してしまえば、上記に関係なく突然使えなくなるものもありますが、これはラスロンGに問題があるからバッテリーが故障したのではありません。もし仮にそのような理解をされた方がいらっしゃいましたら、それは完全な間違いです。バッテリーそのものに問題があったというだけのことなのです。

ある程度使用したバッテリーの場合には、ラスロンGを入れても入れなくても、その故障リスクは変わりません。なぜなら、ラスロンGは添加した瞬間にバッテリーを永久に使えるように変えてしまうというような夢の液剤ではないからです。ただし、バッテリーの使い始めから添加すれば故障リスクを下げることができます。ラスロンGには結晶性サルフェーション生成の予防効果があるからです。ラスロンGは、できれば中古バッテリーよりも新品バッテリーに使っていただきたい。ユーザーにとってのメリットだけを考慮すれば、それが最善の使用方法に違いないのです。もちろん、ある程度使用したバッテリーに対してラスロンGを用いることを否定するわけではありませんが、バッテリーにとって理想的な添加タイミングは新品時から添加するという方法であるということをご理解ください。

ラスロンGは「何でも治る究極の液剤」「永遠の寿命をもたらす奇跡の液剤」ではありません。いわばバッテリー本来が持っている電池の力を呼び覚ます液剤です。結晶性サルフェーションが生成蓄積したがために十分な性能を発揮できずにいるバッテリーを救うことができるという意味において、そう言えると思います。この点が理解されるかされないかで、ラスロンGに対する正しい価値判断が行われるか行われないかが決まってしまいます。こちらの説明の仕方が悪いからか、ラスロンGが信頼されないからなのか・・・。理由は分かりませんが、「古いものから(ラスロンを)使えばそれだけで充分だ」という考えをお持ちになる担当者の方が意外に多く、ラスロンGが持つ本来の価値がなかなか理解してもらえないという辛い現実があります。

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